麻子仁丸（マシニンガン）は生薬によって便秘を解消することができる漢方薬です。特に便がコロコロしているタイプの便秘に効きます。ここでは麻子仁丸の便秘への効果と副作用そして飲み方についてお伝えしたいと思います。麻子仁丸の便秘への効果麻子仁丸は麻子仁（マシニン）、杏仁(キョウニン)、大黄(ダイオウ)、厚朴(コウボク)、枳実(キジツ)、芍薬(シャクヤク)の６種類の生薬が含まれます。それぞれが便秘に対して効いていきますので解説したいと思います。麻子仁と杏仁麻子仁と杏仁は麻子仁丸特有の生薬とされており、腸に水分を集める働きを持っています。これにより固くなった便を水分を含ませることで柔らかくさせることによって、便秘を解消することができます。特に直腸に固い便が溜まってしまった直腸性便秘に対して効いていきます。酸化マグネシウムの下剤と似た働きをします。大黄大黄はお腹を刺激して腸の便を押し出すぜんどう運動を活発にさせる働きがあります。漢方の便秘薬ではほとんど含まれている生薬とされます。これにより腸の運動が鈍った弛緩性便秘にも効いていきます。芍薬大黄の働きによって腸を刺激すると腹痛などの副作用を生じることがあります。しかし芍薬は腹痛を和らげてくれる働きがあります。これにより麻子仁丸は安全な便秘薬となっています。厚朴と枳実厚朴と枳実は腸内のガスを吸収する働きを持っており、これによりお腹の膨張感に対して効果があります。以上のように生薬の働きによって、麻子仁丸は便秘に効いていきます。麻子仁丸はどれくらいで便秘に効く？麻子仁丸を服用することによってどれくらいで便秘を解消できるのかというとほとんどの方は服用から８時間～１２時間前後で便意がきて便秘を解消することができてしまいます。また遅くとも３日間服用し続けることによって便秘を解消することができます。麻子仁丸の副作用について麻子仁丸は安全な便秘薬ですが副作用が生じてしまうことがあります。・胃の不快感（一番多いです）・下痢、腹痛・吐き気、食欲不振などの副作用が生じる可能性があるので、もし症状が起きた場合には服用を控えるようにしましょう。麻子仁丸の便秘への飲み方について便秘を解消するための麻子仁丸の飲み方についてですが①１日２回（１回１錠）食前に服用していきます。②服用するときはコップ１杯の水と一緒に飲むようにします。水は飲みきるようにしましょう。③３日間服用しても何も効果が得られない場合には麻子仁丸の服用を控えるようにしましょう。以上が麻子仁丸の服用方法についてです。麻子仁丸にしかない生薬を含んだ便秘薬ですので、他の便秘薬が効かなかったのに、麻子仁丸が効くかもしれません。市販されているので是非麻子仁丸を試してみてほしいです。ということで麻子仁丸と便秘についてでした。
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