大草丸は大草薬品が製造している便秘薬で1967年に作られた非常に歴史があります。黒い丸薬なのが特徴的で、生薬によって便秘を解消していきます。薬局やドラッグストアでも売られており、400丸(1か月分)で1050円という値段になっています。ここでは大草丸の便秘への効果と副作用、飲み方についてお伝えしたいと思います。大草丸の便秘への効果ダイオウ、センナ、シャクヤク、センキュウ、アロエ、カンゾウ、マシニンの7種類の成分が配合されています。これらが便秘に対して効いていくのですが解説したいと思います。①ダイオウ、センナ、アロエダイオウ、センナ、アロエは緩下作用のある生薬となっています。これを摂取することによって大腸の便を押し出すぜんどう運動を活発にさせることができ、便秘を解消します。しかし刺激性があるのですが、生薬なので自然に近い作用を促すため、腹痛などは起こりにくいとされます。ちなみにダイオウはタケダ漢方便秘薬にも配合されており、センナはスルーラックSなどにも配合されているものです。大草丸のように3つも緩下作用が配合されているのは珍しいと言えます。②カンゾウカンゾウはダイオウなどの緩下作用のある成分とセットになっている生薬の一種です。カンゾウは鎮痛作用や過剰な腸の運動を抑える作用を持っています。それにより大草丸を服用しても下痢や腹痛が起こりにくくなっています。③シャクヤク、センキュウシャクヤク、センキュウは血行を改善させる働きを持っています。これにより体内の毒素を排出させる機能が高まり、自然な腸の運動も促されます。またシャクヤクはホルモンバランスを安定させる働きを持っています。特に女性で生理前などホルモンバランスが乱れがちな時期は便秘を起こしやすいです。しかしシャクヤクによって、バランスが保たれ、便秘が改善されます。便秘だけでなく生理前の頭痛やイライラなどの症状も改善されます。④マシニン最後にマシニンですが、このマシニンを配合した漢方便秘薬というのは珍しいと言えます。マシニンには脂肪酸が配合されており、腸内で溶け出すことによって腸壁と便を潤いを与え、滑りやすくします。オリーブオイルなどの油も同じ効果が得られますが、それよりも効果的とされます。マシニンの働きによって停滞した便を刺激することなく、自然な排便を促して、そして便をつるんと痛みなく出すことができます。以上のように大草丸は便秘に対して効いていきます。特に腸の運動が鈍くなっている弛緩性便秘や直腸内で便が固くなった直腸性便秘に対して有効とされます。ただし便秘と下痢を繰り返すような痙攣性便秘に対しては逆効果になる場合があるので服用してはいけません。また正露丸に似ていますが下痢止めとしての効果はありません。大草丸の便秘への効き目大草丸を服用することによって、どれくらいで便秘に対して効いてくるのかというと・およそ6時間後にはマシニンによって便が柔らかくなっていきます。・そして服用から8時間後には緩下作用によって、便意が起きていきます。・またおよそ1週間後にはシャクヤクやセンキュウによって血行が改善されていきます。以上のように大草丸は便秘に対して効いていきます。基本的に多くの方は3日以内に排便されますが、1週間経過しても効果がない場合には効き目はないと言えます。大草丸の副作用について大草丸は生薬しか配合されていないため、安全性の高い便秘薬と言えます。ただし副作用が生じる可能性もあり、特に腹痛、軟便、下痢などの症状が起こることがあります。服用量が多いと起きやすいので注意してください。そして大草丸の生薬が体に合わない場合には皮膚のかゆみ、発疹、発赤などの症状が起こる可能性があります。もし皮膚系の副作用が生じた場合には大草丸の服用は控えるようにしましょう。基本的に安全性は高いのでそこまで心配はいらないでしょう。ただし妊婦さんや授乳中の方は自分の判断で服用するのは控えるようにしましょう。大草丸の便秘への飲み方について大草丸で便秘を解消する場合の飲み方についてですが、①基本的に15歳以上の方の便秘には1日1回(1回あたり15~20粒)を空腹時に服用するようにします。※最初は15粒から飲み始めましょう。②そして服用する際にはコップ1杯の水(200ml)と一緒に飲むようにしていきます。しっかりと水は飲み切るようにしましょう。③もし排便できれば、大草丸の服用は控えるようにしましょう。もし効果がなければ翌日、1粒増やして再チャレンジです。④そして1週間服用しても効果がなければ大草丸での便秘解消はあきらめましょう。以上のように大草丸は便秘に対して服用していきます。服用量が多いところが大草丸のデメリットと言えますね。大草丸は便秘に効く漢方薬の中でも、非常に多くの生薬が配合されており、様々な作用が得られるので非常におすすめです。ということで大草丸の便秘への効果と副作用、飲み方についてでした
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